【審美歯科】ノンクラスプデンチャーとフルジルコニアクラウンの症例

[2014年11月13日]

今回は、ノンクラスプデンチャー(バネのない入れ歯)とフルジルコニアクラウンの症例です。

患者様は、入れ歯をやりかえたい、被せ物の色が気になる、口を開けた時に前歯の裏側の金属が見えることと、歯の長さが唇のラインにあっておらず斜めになっているのを治したいと言われていました。

初診時の口腔内写真です。

そして、 入れ歯を外した状態の口腔内写真です。

右上には、インプラントブリッジが入っていました。こちらのインプラントには特に問題はありませんでしたが、一番手前の歯の歯肉が度々腫れて痛むそうで、困っているとのことでした。

また、右下と左上にもインプラントが入っていますが、まったく使用されていない状態でした。

こちらは3年ほど前に他院でインプラント治療をされたそうですが、手術が終わった後も治療が進まず、このままになっているとのことでした。

このインプラントも埋入されている位置や角度が良ければ利用する方法はあるのですが、当院に来られた時には左上のインプラントが揺れている状態でした。

下の前歯も同じ時期に自費治療で治療されたとのことですが、歯の色が悪く裏側の金属が見えており、歯の長さも斜めになっていて、患者様が一番気にされている部分でした。

せっかくお金をかけられたのにきれいに治らず、非常にもったいない話ですが撤去することになりました。

 

CTレントゲンで確認すると、骨のないところにインプラントが埋入されていました(インプラントが上顎洞を突き破っている状態)。

このままでは上顎洞炎になる可能性があり、とても残せる状態ではありませんでしたので、左上に埋入されている2本のインプラントのうち、1本を撤去することになりました。

 

まずは仮義歯を作製し、前歯は仮歯に変える処置を行いました。

仮義歯や仮歯にて、噛み合わせる位置を決め、お顔に合わせて見た目の調整(歯の長さやラインなど)を行い、フルジルコニアクラウンを装着しました。

 

そして、最終的な義歯(ノンクラスプデンチャー)を装着しました。

ノンクラスプデンチャーは、金属の金具を使用しないため、入れ歯を入れているのがわからないくらいきれいです。

歯の長さが整い、前歯の目立っていた金属もなくなったことで、お口全体が非常に明るく見えます。

患者様は、これからは口を大きく開けて笑えると話しておられ、とても満足して頂けました。

定期検診もお待ちしております☆

 

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